闇金とサラ金を混同されている方も、非常に多くいますが、闇金とサラ金では全く違った内容になっており、気をつけて利用しないと、あとで取り返しのつかないことにもなりかねません。

現在、よく皆さんが聞くカードローンでは、消費者金融のカードローンと銀行系のカードローンになります。

闇金というのは、貸金業者として登録していない違法業者のことを指しており、金融業界の闇の中で営業しているため「闇金業者」と言われています。

貸金業法と利息制限法によって、貸金業者は上限金利を超える金利で、貸付を行っては行けないように定められていますが、闇金業者は「年20%」を超える金利で貸付を、平然と行っています。

年100%を超える金利で貸し付けることもあり、法外な利息を取られていることに、気づいていない債務者も多くいます。

正常に運営されている貸金業者で、大手消費者金融の有名なところでは、プロミス・アコム・アイフル・SMBCモビット・ノーローンなどになり、銀行系では店舗を有する銀行で三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行などが有名です。

銀行系の中では、店舗自体が少なかったり無店舗でネット専業のネット銀行と言うものが、最近では増えてきています。

ネット銀行で有名なのは、楽天銀行・イオン銀行・オリックス銀行・住信SBIネット銀行・セブン銀行などがあります。

サラ金とは?闇金との違い

サラ金という言葉は、現在では使われることは非常に少なくなっていますが、以前は非常に使われていた言葉になっています。

サラ金というのは簡単に説明すると、現在の消費者金融の事を昔は「サラ金」と言っていただけです。

サラ金は「サラリーマン金融」が略されたわけで、サラ金はもともと、男性サラリーマンをターゲットに無担保・小口融資をしていた事で、サラ金という言われ方がされていたようです。

その後に、主婦やOLなどの女性の方の借り入れも多くなり、消費者全体がターゲットになってきたので、80年代ごろから消費者金融と言われるようになりました。

なぜサラ金=闇金のイメージになった理由

昔は、サラ金と言われていた消費者金融の中でも、貸金業法や利息制限法に違反した営業をしていた業者もいました。

街角に小さな店舗を構えて営業している「街金」と言われていたサラ金の中にも悪質な業者があり、そういったイメージになってしまったようです。

街金は、現在で言うと中小消費者金融を指していることが多く、現在でも大手よりも中小消費者金融のイメージを、あまり良くないと思っている方もいます。

グレーゾーン金利が話題になり、大手消費者金融でもそういった対象になってしまい、貸金業法改正直後では大手消費者金融も相当話題になったこともありました。

そのような経緯で、現在では消費者金融も闇金と思う方や特に、中小の消費者金融はかなり闇金というイメージが抱かれやすいです。

ヤミ金と消費者金融は全く違う

サラ金と呼ばれていた消費者金融と闇金は全く別物ですので、冷静に判断すれば見極められます。

初めにも書いたように、年20%を超えるような金利を設定しているカードローンは、間違いなく違法業者になります。あとは、申込者が有利になるような誇大広告で勧誘するような行為も、貸金業法で禁止されているので、気をつけなければいけません。

管理人の補足

貸金業法を守っていない時点で、貸金業者とは名乗れないので、消費者金融とは言えません。消費者金融や信販会社のカードローンは、貸金業法を守ることを見極めるのが重要になります。

グレーゾーン金利などや違法な取り立てで問題になった大手消費者金融も以前はありましたが、現在では多くの大手・中小消費者金融では、そういった事は絶対にありません。

闇金は、今でも違法な取り立て行為を行うようですが、健全に経営されている消費者金融でも、取り立て行為は認められているので、全く取り立てが行われないことはありません。

1日数回までの電話連絡や、第三者にバレないような取り立て行為は、十分に認められている取り立てですので、返済が遅れてしまっている債務者に責任があります。

悪質な闇金は甘い言葉やあり得ない方法で、金貸しをしてきますので、それだけは注意してください。

闇金からお金を借りてしまった時の対処法

何とかしてお金を工面するために、違法業者の闇金とは知らずに借りてしまう方も、現在でも多くいます。

借りてしまったが最後で、激しい取り立てを免れるためにも、返済に応じてしまう方も多いですが、貸金業者として登録されていない闇金業者に対しては、返済に応じなくても良いです。

あと、激しい取り立てを行わない「ソフト闇金」という業者もあり、契約者に親身に対応するところも増えてきています。

取り立てはソフトと言っても、違法な金利で資金を回収していることには変わりなく、10%の金利と言いながら「10日で1割」のトイチで貸していたり、年で計算すると年3,600%の金利になります。

お金の返済を請求されずに、携帯電話の契約や銀行口座の開設をするように促され、携帯電話や口座を闇金に渡してしまうケースもあります。

携帯電話や口座は、闇金業者によって悪用されることになり、渡してしまった契約者も罪に問われてしまう可能性も出てきてしまいます。

警察は民事不介入になっているので、まずは弁護士などに相談して、返済しないようにしなければいけません。