高校や大学の進学資金や授業費など、勉強に関してお金がたくさんかかる事があります。
今の家庭の経済状況では、なかなか資金を工面出来ないとなると、お金を調達する必要性が出てきます。
多くの方は、「奨学金制度」を利用されることが多いですが、その他にも教育ローンと言うものがあります。
奨学金制度は「」と「」で解説しています。
奨学金では間に合わなかったり、審査自体に落ちた方などが教育ローンを利用される場合が多いです。
教育ローンは大きく分けると2つに分類されます。
1つ目が国が取り扱っている教育ローンで、日本政策金融公庫「教育一般貸付」というもので、「国の教育ローン」と一般的には言われているものです。
2つ目が、銀行・信用金庫・労働金庫・JAバンクなど、いわゆる民間金融機関が独自のローン商品として取り扱っている教育ローンがあります。
奨学金制度や国の教育ローンには、家庭における所得制限があり、申し込みが出来な可能性がある場合も出てきます。
その場合は、民間の教育ローン1本に絞って探された方が良いです。
民間金融機関の教育ローン
民間の教育ローンの特徴は何と言っても、各金融機関で様々なバラエティーに富んだ教育ローンが用意されている事です。
国の教育ローンに比べると、多少金利が高い場合もありますが、所得制限もなく利用しやすいです。
さらに最近では、ネット専業の銀行などでも教育ローンを取り扱っており、国の教育ローンと変わらない金利が設定されている場合もあります。
金融名 | 金利 | 限度額 | 期間 |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 4.475% | 500万円 | 10年 |
みずほ銀行 | 3.475% | 300万円 | 10年 |
住信SBIネット銀行 | 1.775%~3.975% | 1,000万円 | 15年 |
京都中信 | 2.500% | 500万円 | 10年 |
国の教育ローン | 2.25% | 350万円 | 15年 |
(2015年4月現在)
民間の教育ローンの多くは変動金利を採用しているケースが多いですが、一緒に固定金利も選べる場合もあります。
この表の中では、みずほ銀行が変動金利と固定金利と両方から選ぶことが出来ます。
国の教育ローンは固定金利で低金利
多くの金融機関が変動金利を採用していますが、国の教育ローンは固定金利となっています。
変動金利と固定金利では、同じ金融機関では変動金利の方が金利が低くなるのが普通です。
国の教育ローンは固定金利ながら、民間の変動金利の教育ローンより低い金利になっているのが魅力的です。
変動金利は景気の良し悪しで、金利も上下しますので、国の教育ローンに迫る場合も出てくる可能性はあります。
さらに、民間ではキャンペーンやネット申し込みをすると、金利優遇などがあります。
所得制限はあるが金利の低い国の教育ローンを選ぶか、金利は高いがキャンペーンなどを利用して金利を抑え、所得制限のない民間教育ローンを選ぶかは、家庭の状況によって変わってくるでしょう。