カードローンをこれから申し込む人は審査に通るのか心配になっているはず。「カードローンの審査基準」がどういった内容なのか考える人も多いです。

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しかし、カードローン会社から審査基準が公表されることはありません。

もし、審査に落ちてしまった場合でも、審査に落ちた理由を教えてくれるということは、絶対にないのです。逆に、審査に通った方へ審査基準を超えている理由も教えてくれません。

審査基準を公表してしまうと、カードローンの審査対策をされてしまうことになり、本来落とさなければならない方を通すことが出てしまい、カードローン会社の不利益になってしまう可能性があります。

ですので、公表されない審査基準を考えるよりも、下記の貸付条件を満たしていることが重要で、さらに審査に通りやすくなる属性を抑えておくことが重要になります。

最低限の超えておくべき審査基準は2つ

ポイント!!
  • 年齢制限の満20歳以上になっている
  • 継続性のある安定した収入がある

最低限カードローンを申し込む時に超えておく必要がある審査基準は、満20歳以上で安定した収入があるというだけです。

50万円や100万円という高額な希望限度額を要求せずに、10万円前後の少額融資であれば、十分に審査に通る条件になります。

安定した収入というのはあいまいな表現ですが、最低半年〜1年以上の勤続年数があることが望ましく、パートやアルバイトであれば勤続年数が、さらに長いほうが良いです。

審査基準は属性情報を見る

消費者金融や銀行などの金融機関のカードローンは、申込者の情報を元に申込者とカードローンの契約するかどうか判断しています。

申込時に入力される情報のことを「属性」と言い、属性が高いと言われるものほどカードローン審査で通りやすくなっています。

最低限の審査基準はありましたが、様々な審査項目の属性が良くなると、審査に通りやすく高い限度額でも契約しやすくなるポイントがあります。

昔では、申し込まれた情報をカードローン担当者が目で確認して、契約できるか判断していましたので、昔のカードローンは今ほど早い契約は出来ないことが多かったようです。

現在のカードローンと言えば、特に消費者金融に多く見られることですが、「即日融資」「審査回答最短30分」など、審査にあまり時間がかかる様なイメージはありません。

即日融資や審査30分など、急な出費にも対応できると消費者に使いやすいように、各カードローンがアピールしている部分でもあります。早い審査を実現できているのが「スコアリングシステム」と言われるものです。

属性は様々な項目になり、種類別に下記の表にまとめています。

属性の内容
情報内容
申込者の基本情報氏名、生年月日、性別、既婚か独身、運転免許証交付の有無、最終学歴
自宅・家族の情報住所、住居形態(持ち家・賃貸)、居住年数、住宅ローン返済中か完済、自宅電話番号の有無、家族構成、子どもの有無と人数
勤務先情報勤務先名、勤務先住所、勤務先電話番号、雇用形態・部署、社員数、入社年月日・勤続年数、年収、健康保険証の種類、業種、職種、給料日
他社の借入状況他社の借入金額の総合、借入件数
その他メールアドレス、ローンカードの受取方法、借入希望額、利用目的

入力した属性には、本人を特定する情報であったり、返済能力に審査するのに重要な属性もあります。すべてが審査の対象の項目になっているので、間違った入力をしてしまうと落とされてしまう可能性もあります。

十分に気をつけて、本当の属性を申請するようにしてください。

属性はスコアリング化される

審査基準で重要視される項目
  • 生年月日(年齢)
  • 勤務先・勤続年数・雇用形態・職業
  • 年収
  • 家族構成
  • 居住形態・居住年数
  • 他社の借り入れの有無

審査される項目としては、どこのカードローンでもだいたい同じ内容になっており、属性それぞれに細分化された点数がつけられて、その属性のどこに当たるかで、点数が自動的に合算されます。

しかし、どこのカードローン統一された点数をつけているわけではありません。どの属性に重点を置いているか、属性内でもどの範囲に重点を置くかは、カードローンによって違います。

参考として、やはり収入と勤務先情報は属性スコアリングで最も重要視される項目に当たります。

年齢の審査基準

カードローンの審査で、スコアリングが一般的にいいとされるのは、年齢が高い方が良いとされています。

年齢が低いほど、就職して間もないことももあり、精神的にも弱い部分があり、お金の管理にしても十分に出来ないケースも多くなります。

年齢が高ければ良いですが、カードローンには年齢制限があり、60歳以上の申し込みは点数が低くなるケースもあるようです。

年齢だけで落とされるということは少ないですが、25歳〜40代が最もスコアリングが高い年齢層と言えます。

職業・勤続年数の審査基準

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職業はやはり公務員の方が、1番良いスコアリングがあるとされています。安定性で勝る職業はなかなか他にはありません。

公務員>大手企業勤務>中小企業勤務>自営・自由業

企業の中でもやはり大手に勤務されている方になると、会社自体が安定しているので高スコアリングになります。会社の情報には勤務されている人数など、会社の規模を明確にする内容もあります。

自営業・自由業は職種によっては、良いスコアリングもありますが、年収が高いからといっても自営業などは安定性に欠ける部分があるので、高スコアリングになりにくいです。

勤続年数は何と言っても、長ければ長い方が良いです。転職直後など勤続年数が短いと契約できない訳ではありません。一般的に1年以上の勤続年数があると良いでしょう。

雇用形態の審査基準

会社勤めだから、すべて同じスコアだとは限りません。雇用されている形が、正社員・契約社員・派遣社員・パート/アルバイトと細分化されており、スコアリングも違います。

正社員>契約社員>派遣社員>パート/アルバイト

安定性の順番から言うと、正社員が一番高スコアリングとされ、パートやアルバイトが一番低スコアリングとなります。

ですが、パートやアルバイトだからと言って、カードローンを契約出来ないと言うわけではありません。

年収の審査基準

年収は高い方が良いスコアリングとされています。やはり返済能力が重要になりますので、年収の多さは属性の中でもトップクラスに重要視されます。

いくらあると必ずカードローン審査に通ることが出来るというものでもないですが、年収400万円以上あるとかなりの高スコアリングになります。

200万円ぐらいからでも、十分なスコアリングは期待出来ますが、200万円未満でも十分に審査に通ることがあります。

しかし、年収が低くなると消費者金融の場合は、総量規制が関わってきますので、大きな金額は契約出来ません。

家族構成の審査基準

申込者本人だけの属性ではなく、家族間の内容の属性は、カードローンによってバラツキが多いとされています。

既婚されている方が、社会的にも信用が高いですが、年収に対して同居人数が多かったりすると、スコアリングは低くなります。

1番スコアリングが低いとされるのが、独身の一人暮らしとされています。次の項目の居住形態なども関係してきますが、一人でアパート暮らしとなるとカードローンの契約・借り入れが出来てから、飛んでしまう可能性もあります。

しかし、独身貴族などと言われる方々は、自分にすべてのお金を使うことも出来るので、それほどスコアリングが低くならない事もあるようです。

居住形態・居住年数の審査基準

居住形態とは、今住んでいる家が持ち家なのか賃貸なのかなどの事です。

持ち家>社宅>賃貸>公営住宅

一般的にスコアリング順に並べると、持ち家が1番高スコアリングになりますが、持ち家でも自己所有なのか家族所有なのかでも、違いが多少出てきます。

資産が手元にあるのが1番良いので、自己所有が1番良いでしょう。

社宅や会社の寮などに住んでいる方は、賃貸に比べると家賃が抑えられるなど、あらゆる面で優遇されるケースもあり、スコアリングが良いとされています。

借り入れ状況のスコアリング

他社にどれだけ借り入れがあるかで、スコアリングも変わってきます。何社借り入れているか、金額はどれぐらいかなど様々な事が関係してきます。

他社で借入額がない状態が一番良く、金額が増えるにつれてスコアリングが低くなりますが、同じ借入金額100万円を借りている方が2人いても、1社で100万円なのか複数社で100万円なのかでも違います。

1社で大きな限度額が契約できている方は、信用度が高いからという証拠にもなりますし、もう一方は、細々としている限度額しか契約できない信用度と判断されやすいわけです。

しかし、今までに借り入れ経験がなく返済などクレジットヒストリーがないのが1番良いとは限りません。多少の借金の返済やクレジットカード利用が、社会では信用度を図る目安になるわけです。

仮審査は自動審査「属性スコアリングシステム」

カードローンを申し込みすると、申込完了画面や申込後に届くメールに、すぐに審査結果が表示されたりします。

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すぐに審査結果が分かるのはスコアリングシステムの自動審査のおかげです。申込完了されてから1分程度〜十数分で仮審査の結果が分かるようになっています。


属性のスコアリング化で、すぐに計算で数値が出てくるので、人の目で属性判断するのではなくて、コンピューターなどで自動化された審査なのが「スコアリングシステム」です。

これにより、自動的・スピーディーに申込者の審査の可否が、公平に判断できる特徴もあります。

自動審査で結果が分かるのは仮審査となっており、その後、本人確認書類の提出や申込内容の確認で間違いや虚偽がないと、本審査を通ることが出来ます。

仮審査である程度通ると判断されていれば、かなりの確率で本審査も無事に通る可能性があると言えます。

自動審査と聞くと「3秒診断」や「簡単診断」と思う方もいるかもしれませんが、3秒診断というのは審査ではなく診断となっており、年齢、年収、他社の借入状況などの最小限の属性を入力して、自動診断するものです。

自動的という面では「スコアリングシステム」と「3秒診断」は同じですが、入力する属性情報の量は全く違っています。

本審査の審査基準は信用情報

仮審査のスコアリングシステムに通ることが出来ると、カードローン会社からメールなどでその後の流れが説明されます。

仮免許後の本試験があるように、カードローンも仮審査後に本審査が行われますが、本審査はスコアリングではなく「人的審査」が行われます。

人的審査は、審査担当者が目視による書類確認や信用情報のキズなどを確認するので、属性審査とは全く違った内容になります。

本審査の審査基準
  • 信用情報機関への異動情報の確認
  • 他社の借入状況
  • 勤務先への在籍確認
  • 必要書類の確認

上記の1つでも大きな問題があると、仮審査を通っていたとしても落とされてしまうことになります。

信用情報と他社の借入状況の確認

大企業に勤めていて年収もそこそこあるという高スコアリングが期待できる方でも、過去にカードローンなどで返済が長期に遅れた経験がある方は、新たなカードローンの契約は難しくなってしまいます。

返済の延滞が3ヶ月以上や債務整理など、事故情報(異動情報)が信用情報機関に載ってしまうと、審査の時にかなり評価を下げてしまいます。

カードローンの申し込みがあると、信用情報機関に申込者に十分な返済能力があるのかという調査をしなければいけない決まりになっています。信用情報機関には申込者の「異動情報」も記録されており、すぐに分かるようになっています。

信用情報の審査基準を満たしていなくて、審査に落ちてしまう方は非常に多いです。

カードローンを申し込む時に、年収を多く入力してみたりする方も多いかもしれませんが、その他にも他社の借入件数や借入金額を少なくされる方もいます。

しかし、信用情報機関は現在のローン契約の内容や、毎月の返済額などがすべて記録されているので、カードローン会社が照合を行うと、ウソの内容で申し込んでいるなと分かってしまいます。

多少の違いは許容範囲となりますが、明らかに違う内容を申告していると、通る審査も通らなくなってしまう可能性があります。

異動情報になると、長期延滞では1年〜5年は削除されないようになっていて、銀行が加盟している全銀協の信用情報機関「KSC」で、自己破産の異動情報は「10年」は削除されないようになっています。

在籍確認

勤務先への在籍確認はスコアリング化出来ないことですので、審査担当者が直接電話連絡するようになっています。

申込内容の勤務先の虚偽がないことを確認する作業ですので、在籍確認を免れることは出来ません。しかし、本人が電話に出なくても在籍確認は大丈夫ですので、知らない間に在籍確認が終わっていることもあります。

必要書類の確認

仮審査に通れば本人確認書類や収入証明書を提出するようになっていますが、本人確認書類を確認することで申込者本人であるか確認されます。

収入証明書では申告した収入にウソがないのか確認され、あまりにも違う年収を書いている場合は審査に落とされることになります。

提出する必要書類は「本人確認書類」「収入証明書」ともに、カードローン会社でいくつも認めている書類があります。

提出する書類で審査基準に不利になることはありませんので、虚偽の申込をせずに、本来の申込情報で審査に通るようにしましょう。

希望限度額を上げると審査基準も上がる

申込者の気持ち

「10万円しか必要ないけど、今後に大きな出費があるかもしれないから、希望限度額を50万円にしておこう。」

上の気持ちで、希望限度額を必要な限度額を超える金額を申し込まれた方も少なくないと思います。

しかし、希望限度額を必要以上に上げてしまうと、自分の知らないところで審査基準を上げてしまっていることになります。

カードローン会社は申込者が10万円だけ借りようと思っているところは重要視していません。どれだけ貸し付けることが可能になるのかという点が、審査基準の判断材料になります。

50万円の希望限度額があれば、50万円以上の返済能力があるのかということになります。