カードローンは何歳でも申し込めるわけではありません。必ず年齢制限があり、申し込めない年齢があります。
カードローンを申し込む時は次のように悩んでいませんか?
「自分の年齢でカードローンの利用はできるのだろうか?」
「未成年だけど利用できるの?」
「高齢者は利用可能?」
カードローンの申し込みや契約をする上で、年齢制限に引っかかってしまう方は、申し込み自体が受け付けてもらえないことになります。
実際、年齢制限の問題はカードローンの利用についてよくある質問でもありますので、今回取り上げたいと思います。本項で順番に説明致しますので、ぜひご参考になさってください。
年齢制限の上限年齢〜何歳まで利用できるの?
カードローンの上限年齢を超えてしまっている方は、申込を受け付けてもらえないようになっています。
上限年齢は各カードローンで違いがありますが、概ね65歳〜69歳か70歳までに設定されている年齢が多いです。ですので、あまりにも高齢になった方のカードローンの利用は出来ないことが分かります。
上限年齢が60代後半に設定されている理由としては「返済能力の低下」が挙げられます。
60代後半というのは定年退職を迎える年齢になるので、安定した収入を継続して貰えない年齢に差し掛かるためです。
あと、病気などのリスクも高くなるので、カードローン会社としても上限の年齢制限が60代後半に多く設定されているのが理由になります。
年齢制限の下限年齢
大人になると付き合いも多くなり、お金の出費が多くなるので、カードローンでお金を借りる方は多くなりますが、何歳からカードローンを申し込めるのでしょうか?
消費者金融は18歳以上、銀行カードローンは満20歳以上が多いようです
下限年齢によってカードローンを申し込みすることが出来ませんが、安易に「満20歳以上」と決めているのではなく、法律が関係しています。
未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
2 前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。
3 第一項の規定にかかわらず、法定代理人が目的を定めて処分を許した財産は、その目的の範囲内において、未成年者が自由に処分することができる。目的を定めないで処分を許した財産を処分するときも、同様とする。
法律は難しく書かれているため分かりにくいかもしれませんが、分かりやすく説明すると、経験の浅い未成年者は訳も分からずに、不利益になる契約を交わすことから守る法律になっています。
法定代理人とは難しい言い方になっていますが、簡単にいうと保護者になる「親」になっており、親の同意がないお金の貸し借りは一部を除いて出来ないようになっています。もし、同意がなく未成年者が契約を交している場合には、その契約を無効に出来るようになっています。
もし、未成年者でも申し込みが出来るようになっていると、消費者金融や銀行カードローンで契約を交してお金を貸して、返済途中で契約無効となると、カードローン側が貸し倒れとなってしまい、リスクを負うだけになってしまうので、未成年者の申し込みを受け付けていない理由になります。
一応ですが、一部で未成年でも契約を無効に出来ない行為と言うものが、一項と三項に書かれている「単に利益を得る」「目的を定めて処分を許した財産」「目的を定めないで処分を許した財産」になります。
補足として砕いて解説すると、単に利益を得るのは、近所の方に未成年者がものを貰ったりすることで、親の同意をもらう必要はありません。食べ物や物を貰っているので不利益にはなっていないからです。
三項は親からの小遣いなど、使いみちを決めて使ったお金や、使いみちは定かではなく必要に応じて使ったお金は、親の同意なく使えると言うわけです。
同じようなローン商品のクレジットカードは、満18歳以上から申し込めるようになっていますが、クレジットカードは商品を買うこと前提に、代金を立て替えてもらうので使用目的がかなり限定的になります。
カードローンは現金を引き出すことが出来るので、使用目的がかなり広くなるので、成人で無ければ利用できないようにしています。
消費者金融の年齢制限
カードローンやキャッシングと聞くと、真っ先に消費者金融を思い浮かべる方も多いと思いますが、消費者金融や信販会社の年齢制限を見てみましょう。
貸金業者 | 年齢制限 |
---|---|
プロミス | 18歳以上 |
アコム | 満20歳以上 |
アイフル | 満20歳以上 |
SMBCモビット | 20歳以上74歳以下 |
三井住友カード カードローン | 満20~69歳 |
65歳以上の方では、年金以外に安定した収入がなければ、年齢制限の範囲内であっても消費者金融の審査を通ることは、かなり難しいというのが一般的です。
三井住友カード カードローンのように、満69歳以下の方であれば、まだ会社で勤務されている方も多く、60歳以下になると十分に収入を得ているはずです。
審査基準は比較的低めの消費者金融ですが、高齢すぎる場合には審査が厳しくなってしまうのが通常ですので、同じ年収があっても限度額が低めにすることで契約が出来る場合もあります。
銀行カードローンの年齢制限
銀行カードローンと言っても、都市銀行や地方銀行、ネット銀行と様々ありますので、年齢制限でも違いがあるのか比較してみましょう。
<th三菱UFJ銀行「バンクイック」
銀行カードローン | 年齢制限 |
---|---|
みずほ銀行 | 満20歳以上66歳未満 |
三井住友銀行 | 満20歳以上69歳以下 |
満20歳以上65歳未満 | |
住信SBIネット銀行カードローン | 満20歳以上65歳以下 |
イオン銀行カードローン | 満20歳以上65歳未満 |
セブン銀行カードローン | 20歳以上70歳未満 |
楽天銀行 | 満20歳以上62歳以下 |
auじぶん銀行カードローン | 満20歳以上70歳未満 |
東京スター銀行「おまとめローン」 | 満20歳以上65歳未満 |
ジャパンネット銀行 | 満20歳以上70歳未満 |
スルガ銀行「リザーブドプラン」 | 満20歳以上70歳以下 |
北洋銀行カードローン「スーパーアルカ」 | 満20歳以上69歳以下 |
銀行カードローンの年齢制限は、消費者金融のように69歳以下と言うわけでなく、各銀行カードローンによって様々な年齢制限を設けています。
よく見られる年齢は「65歳」「69歳」「70歳」の3つの年齢になりますが、同じ年齢制限であっても「未満」「以下」に分かれており、同じ65歳であっても申し込みできる銀行カードローンと出来ないカードローンがあるので、注意して詳細の年齢を見ないといけません。
消費者金融と同様ですが、高齢者の方でも銀行カードローンは利用できるようになっていますが、安定した収入というのが一般的な貸付条件になっているので、収入を得ていない高齢者の場合は、審査が厳しくなってしまいます。
しかし、銀行カードローンの中には「年金収入」だけでも、審査に通ることが出来る場合もあり、消費者金融と比べると高齢者に対してありがたいカードローンであると言えます。
年齢制限70歳以上のローンはあるのか?
大手都市銀行や消費者金融は、69歳や70歳までの年齢制限の上限としている場合が多く、70歳以上の高齢者の借り入れが困難になっています。
しかし、必ずしも70歳以上になってしまうと、カードローンなどが利用できなくなるわけではありません。都市銀行ではなく地方銀行のカードローンなどのローン商品全般になると、70歳以上でも借り入れ可能になっている場合が多くあります。
但馬銀行「セカンドライフ応援カードローン」
実質年率 | 融資金額 | 約定返済額(残高10万円) |
---|---|---|
年9.8% | 10万円〜100万円 | ー |
担保・保証人 | 融資期間 | 返済方法 |
不要 | 6ヶ月〜10年以内 | 偶数月15日引き落とし |
貸付条件 | ||
|
兵庫県豊岡市に本店がある地方銀行ですが、契約時の年齢が満74歳まで利用できるカードローンになっており、カードローンですので融資額内であれば繰り返し使えるようになっています。
但馬銀行のセカンドライフ応援には「フリーローン」もあり、金利は「年7.8%」とカードローンタイプに比べると年2%低くなっていますが、証書貸付となっておるので、融資額全額を一気に借り入れてから、あとは返済するのみになります。
西京銀行「シニアローン」
実質年率 | 融資金額 | 約定返済額(残高10万円) |
---|---|---|
| 10万円〜100万円 | 1万円 |
担保・保証人 | 融資期間 | 返済方法 |
不要 | 6ヶ月〜10年以内 | 偶数月15日引き落とし |
貸付条件 | ||
|
西京銀行は山口県周南市に本店を置く地方銀行で、75歳以下まで借り入れが出来る「シニアローン」がありますが、カードローンタイプではなく、「フリーローン」やカーローンや教育ローンなどの目的ローンになっており、金利は低めに設定されています。
フリーローンは使い道が自由ですが、マイカーローンと教育ローンは名前の通り、使い道が限定されており、使い道についての書類も併せて用意しなければいけません。
年金受給者専用のローンとなっており、返済も年金が支給される偶数月となっているのが特徴です。
西京銀行にはもう1つの年金受給者向けのローンがあり、それは資産運用型カードローンとなっており、カードローンタイプですので借り入れと返済が繰り返し使えるので良いのですが、資産運用ということから「担保」が必要になるので、ハードルとしては少し高くなってしまう可能性もあります。
荘内銀行「シニアローン 年金プラン」
実質年率 | 融資金額 | 約定返済額(残高10万円) |
---|---|---|
年4.5%か年6.5% | 10万円〜200万円 | ー |
担保・保証人 | 融資期間 | 返済方法 |
不要 | 6ヶ月〜7年以内 | 偶数月16日引き落とし |
貸付条件 | ||
|
荘内銀行のシニアローンも年金受給者向けローンになっているので、返済月は偶数月になっています。金利も低めに設定されているので、収入が年金だけでもあまり無理せずに返すことが出来ます。
プランネルフリーローン
実質年率 | 融資金額 | 約定返済額(残高10万円) |
---|---|---|
年18.0%、100万円のみ年15.0% | 10万円〜100万円 | ー |
担保・保証人 | 融資期間 | 返済方法 |
不要 | 6ヶ月〜7年以内 | 均等払いの自動引き落としか郵便振込 |
貸付条件 | ||
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プランネルフリーローンというのは、日本文化センターグループの貸金業者のローン商品となっているので、口座などが存在しませんので、口座開設などは必要ありません。あと年金の受取などの条件もなく、なんと言っても85歳まで利用できるのが特徴でもあります。
若い年齢と高齢では審査に通りやすいのはどっち?
年齢制限には20歳〜65歳などの範囲がありますが、すべての年齢で同じ条件で貸付してもらえるとは言いにくいです。年齢によって審査に通りやすい属性と通りにくい属性に分かれます。
しかし、年齢よりも収入の安定性が審査項目の重要な内容になりますので、年齢が好条件だから収入が安定していないけど、審査に通るというのはありません。
さて、若い年齢と高齢では審査にどう影響するかと言うと、審査に通らないわけではありませんが、若すぎるのも高齢過ぎるのもよくありません。
若ければ若いほうが収入が安定していると考えがちですが、大卒の22歳から3年は離職率も高いので、カードローン会社も少し慎重な審査になりやすいです。
審査に好条件になる年齢は「25歳〜40代」になり、50代は横ばいで60代になると審査が少し厳しくなる傾向です。
カードローン更新時の年齢制限
カードローン商品詳細の貸付条件の年齢制限は、申込時の年齢を書かれているのが一般的で、それ以外の年齢を気にして見ている方は少ないと思います。
カードローンには年齢制限が申込時にありますが、契約後は更新するための審査が陰ながら行われています。更新期間はカードローンによって様々で、「1年」「3年」「5年」などが多く、更新する時に年齢制限を越えてくると、借り入れが出来ないようになるのが通常です。
もし申込時69歳以下となっているカードローンであると、満70歳になった時点で一括返済を求められるのか、心配になる方も多いと思いますが、急に一括返済を求められることはありません。
例えば、スルガ銀行カードローン「リザーブドプラン」を例に挙げてみたいと思います。
- 申込時、満20歳以上70歳以下
- Visa機能付き:5年ごとに更新審査
- 76歳に達したのち、最初に到来する契約期限以降の新規借入はできません
申込条件が満70歳以下まで出来るようになっていますが、5年更新となっているため、76歳になるまでは借り入れは出来る状態になっています。その後は返済のみの利用になります。
カードローンではなくフリーローンであれば、均等分割返済するのが一般的ですので、さらに完済時の年齢制限が設けられているので、それまでの期間の返済計画を立てる場合もあります。