「アコムの審査は甘い(緩い)から大丈夫」と考えながら「もしかすると審査は厳しいのでは?」と不安を抱えていませんか?
アコムといえば、テレビCMなどで見かける機会が多い消費者金融であり、申込者数と顧客数が非常に多いカードローンです。
カードローンをはじめて利用するなら、人気のあるアコムの審査を通過したいと思うのは当たり前ですが、申し込めば審査に通るほど甘いものではありません。
ここでは、アコムの審査基準や審査で落ちる理由を紹介して、さらに、審査通過するコツや審査に落ちたらどうすれば良いのかを解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
アコムの審査基準
アコムの審査が厳しいか判断するのに審査基準が分かれば良いですが、残念ながら審査基準は一切公表されていません。
しかし、審査基準が分からなくても、アコムの貸付条件は公式サイトに書かれており、内容は次のとおりです。
- 満20歳~
- 安定した収入がある
- 返済能力を有する
- アコムの審査基準を満たす
申し込みできる年齢は幅広く、継続性のある収入があれば審査に通りやすく、審査が甘いと思われる貸付条件です。
しかし、上記の4つ目の条件に「審査基準を満たす」ともあり、収入さえあればアコムの審査を通過できるとは限らないようです。
他社と審査通過率を比較
アコムの審査基準は非公表ですが、申込者の内で審査に通った割合を表す「審査通過率(新規成約率)」は毎月公表されており、ある程度の審査難易度は把握できます。
さらに、他社の消費者金融も審査通過率を公表しているので、アコムの審査が甘いのか下記の表で比較しました。
消費者金融 | 2020年10月 | 2020年11月 | 2020年12月 |
---|---|---|---|
アコム | 43.1% | 44.5% | 42.3% |
プロミス | 38.7% | 37.8% | ー |
アイフル | 41.5% | 41.7% | 39.2% |
レイク | 33.1%(2020年10月~12月 第3四半期) |
※出典:アコム「2021年1月末マンスリーレポート」※出典:SMBCコンシューマーファイナンス「月次営業指標 2021年3月期」※出典:アイフル「月次推移 マンスリーデータ(2020年4月~2021年3月)」※出典:新生銀行「四半期データブック 2020年12月末」
上記の表から、アコムの審査通過率が最も高く、比較した消費者金融の中でアコムの審査が甘いといえる可能性があります。
しかし、各消費者金融の審査通過率は毎月変動しており、比較時期以外の期間ではプロミスの審査通過率が高い場合もあります。
さらに、申込者数の約60%程度の割合がアコムの審査で落とされているので、一定以上の厳しい審査が行われていることも分かります。
アコムの審査を通過する人の特徴
約40%の申込者がアコムの審査を通過していますが、審査に通りやすい人の特徴は次のとおりです。
- 安定収入がある職業や雇用形態で勤務している
- 勤続年数が長い
- 信用情報がキレイ
貸付条件にもあるように、安定した収入が審査通過するための絶対条件なので、公務員や大企業の正社員などがアコムの審査に通りやすい職業や雇用形態だと言えます。
しかし、非正規雇用とされる派遣社員やパート・アルバイトが、アコムの審査に通過できない雇用形態ではなく、1つの勤務先で長期間働いている十分な勤続年数があれば、安定収入だと判断されます。
勤続年数は、最低でも半年あるのが良く、1年以上あるのが望ましいです。
ただし、パートやアルバイトを正社員と比較すると、勤務するシフトの増減や転職・退職するリスクの高さから雇用として不安定と判断されやすいので、アコムを審査通過する可能性は厳しいといえます。
あとは、クレジットカードの利用状況など信用情報がキレイであれば、審査通過の可能性が高くなり、アコムが審査で総合的に判断します。
金利は高いが審査は甘いわけではない
アコムの金利は年18.0%と高いから審査が甘いと認識されがちですが、間違っています。
なぜ、アコムの審査が甘いと思われているのかというと、銀行カードローンと比較した場合で、銀行カードローンの上限金利は年14%台が一般的であり、アコムの金利は約4%も高くなります。
金利の低い銀行カードローンは、収益となる利息が少なくなり、貸し倒れリスクも高くなるため、厳しい審査で返済能力の高い申込者だけ審査通過できるようにしています。
しかし、アコムを含む大手消費者金融の金利は、年18.0%(プロミスは年17.8%)と一緒で、審査通過率もほぼ変わらず、そもそも審査基準も各社違います。
アコムだけが審査が甘いと思うのではなく、すべての消費者金融の審査が厳しいと認識して、銀行カードローンがより厳しい審査だと考えるのが良いです。
アコムの審査で落ちる理由
アコムの審査で落ちる理由は、主に、次の4つに当てはまる場合です。
- 収入が不安定・無収入
- 在籍確認が取れなかった
- 他社からの借入状況が悪い
- 信用情報にキズがある
審査に落ちた理由を単純に言えば「アコムの審査基準を満たさなかった」のが原因ですが、上記の1つでも該当すると審査通過は難しいです。
収入が不安定や無い
勤務先からの収入が不安定や全く無いと判断されてしまうと、アコムの審査では落ちてしまいます。
そもそも安定した収入とは、毎月1回決まった日に給与支給があり、これから先も継続的に収入が得られると認められることです。
定職に就くことが安定収入の第一歩であり、日雇い労働や短期バイトなど不安定な雇用は審査通過は難しいです。
あと、収入がない専業主婦や年金だけを受け取っている高齢者は無職と一緒なので、アコムの審査で絶対に落とされます。
在籍確認が取れなかった
アコムの在籍確認は必ず行われますが、在籍確認が取れないと審査落ちになるのは確実です。
在籍確認は、最も重要な審査であり、申込者が申請した勤務先にアコムの審査担当者が電話連絡して、本当に正しい勤務先であり返済能力があるか調査するものです。
在籍確認が取れないということは、安定した収入があるか分からないので、アコムは契約できないと判断するしかありません。
「電話が繋がらない」「正確な電話対応がされなかった」などが、在籍確認が取れない主な原因であり、審査落ちしないように対策が必要です。
もし、在籍確認が困難な職場である場合は、事前にアコムに相談するのがおすすめです。
他社からの借入状況が悪い
他社からの借入件数や借入金額が多くて借入状況が悪いと判断されると、アコムの審査で落ちる可能性は非常に高いです。
借入状況が悪いというのは、多重債務者である危険性が高く返済能力が著しく低いと審査で判断されるため、アコムとしては融資したくない申込者です。
借入件数が多いと判断されるのは3件以上からが一般的ですが、雇用形態などがあまり良くないケースでは他社借入件数が2件でも多重債務者とされる場合もあります。
あと、他社の借入件数が1件と少なくても、借入金額が年収3分の1に到達もしくは近づいている場合は、総量規制に抵触する可能性があるので融資ができません。
総量規制とは、3分の1を超える貸付を禁止する法律です。
多重債務者は、アコムの審査で絶対に落とされるので、借入状況を確認してから申し込みするようにしましょう。
信用情報にキズがある
アコムの審査で、申込者の信用情報にキズがあると分かれば、審査通過するのは難しいです。
信用情報のキズとは異動情報(金融事故)と言われるもので、よく言われる「ブラックリスト入り」の状態であり、社会的信用は限りなく低くなるので、融資したくないと判断されるのが一般的です。
アコムが加盟している信用情報機関はJICCとCICがあり、記録される異動情報は次のとおりです。
- 長期延滞
- 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)
- 保証履行
- 強制解約
上記の異動情報のすべては、5年間は記録されたままです。
アコムの審査では、返済能力の調査にために信用情報機関への照合作業を必ず行うので、過去の異動情報は絶対に分かります。
信用情報にキズがあるまま審査通過できるほど、アコムの審査は甘いとは思わないでください。
アコムの審査を通るためのポイント
審査に落ちる理由に1つも該当しないなら、アコムの審査通過の可能性は高いですが、少しでも審査に不安があるなら、次のことを考えて申し込むのがポイントです。
- 希望限度額を低くする
- 正しい申込情報と書類で申し込む
- 電話対応をスムーズにする
上記のコツを1つでも多く試せばアコムの審査通過の可能性が高まるので、1つずつ解説します。
希望限度額を低くする
アコムの審査に通りやすくするなら、低い希望限度額に抑えて申し込むのがポイントです。
高い限度額を希望して申し込んでしまうと、高い返済能力が求められるため審査が厳しくなり、結果的に審査通過できる人は少なくなります。
契約できる限度額は申込者の状況で異なりますが、アコムへ希望する限度額を50万円以内にして申し込みするのが1つの基準です。
例えば、総量規制の決まりから、年収300万円ある人が契約できる上限の限度額は100万円ですが、50万円を超える限度額の審査は厳しく、総量規制ギリギリの限度額になると審査落ちの可能性が高くなります。
あと、年収150万円ほどの人が希望限度額を50万円に抑えて申し込んでも、総量規制ギリギリとなるので審査通過は難しいです。
アコムを申し込む前に、借入したい金額をあらかじめ把握してから、必要最低限の限度額に抑えて申し込むようにしましょう。
正しい申込内容と書類で申し込む
アコムを申し込む時は、申込フォームの入力ミスがない正確な申込内容と、提出が求められた不備の無い書類で申込するのが審査通過のコツです。
アコムの審査では、虚偽申告の内容で申し込んでいないのか徹底的に調査します。
たとえ申込者が意図的ではない記入ミスや不正確な書類を提出したことで、虚偽申告だと判断され、アコムの審査で落とされる可能性があります。
逆に、意図的な虚偽申告でアコムの審査通過しようと思っても、審査の途中で嘘だとバレるので確実に審査落ちします。
記入ミスなどの間違いはよくあることですが、アコムの審査で良い印象には決してなりませんので、正確な申告内容できるように確認を怠らないようにしましょう。
アコムに提出する書類を間違わないように「アコムの審査時に必要な書類とは?」の記事を参考にしてください。
電話応対をスムーズにする
アコムの審査中には、本人確認や在籍確認するために登録した電話番号にかかってくるので、いつでも対応できるようにするのが良いです。
1回目の電話連絡に対応できないだけで審査落ちとはなりませんが、「何度も電話連絡しても繋がらない」となると審査が途中で止まってしまい、最悪は審査で落とされてしまいます。
あらかじめ電話対応がしづらい時間帯や会社が分かっていれば、事前にアコムの担当者に相談すると、対応しやすい方法を提案してくれます。
アコムの審査を落ちたらどうする?
アコムで審査落ちした後の対処法として、次の3つがあります。
- 半年間は再申し込みしない
- アコムACマスターカードを検討する
- 他社の消費者金融を申し込む
アコムの審査に落ちたらショックで、どうしたらいいか分からない人も多いはずですが、上記のいずれかを試すようにしましょう。
半年間は再申し込みしない方が良い
アコムの審査に落ちたら、すぐにアコムを申し込むのではなく、半年間の期間を空けてから再申し込みするのが良いです。
なぜなら、信用情報機関には過去6ヶ月間の申込履歴も記録されるため、アコムをいつ申し込んだことも詳細に分かります。
連続した申し込みは、お金に相当困っていると審査で判断されるので、申込履歴が消えてから申し込むのがおすすめです。
しかし、半年前の申込情報から何1つ改善点が無ければ、再申し込みしてもアコムの審査通過は難しいです。
「収入が増えた」「勤続年数が延びた」など審査で良い判断される材料があれば、アコムを再申し込みすると良いでしょう。
アコムACマスターカードを検討する
アコムのカードローン審査で落ちたら、キャッシング機能(カードローン機能)が付いているクレジットカード「アコムACマスターカード」の利用を検討するのも良いです。
クレジットカードの審査は、カードローンの審査より甘いと一般的に言われているので、ACマスターカードの審査も期待できます。
しかし、ACマスターカードにはお金が借り入れできるキャッシング機能が最初から付いているので、アコムのカードローンの審査基準と差ほど変わらないと判断できます。
十分な返済能力が無ければ、ACマスターカードの審査通過は難しいです。
財布の中のカードを増やしたくないと考えている人には、アコムACマスターカードが非常におすすめです。
他社の消費者金融を申し込む
アコムの審査に落ちても、他の消費者金融の審査も必ず落ちるとは言い切れないので、他社への申し込みを検討すると良いでしょう。
アコムの審査基準と、プロミスやアイフル、SMBCモビットの審査基準はそれぞれ違います。
アコムの審査基準に合わなかっただけで、プロミスの審査には通過する可能性はあるかもしれません。
しかし、審査基準を公表している消費者金融は1つもなく、審査に通りたいからといって複数同時に申し込むのは止めてください。
アコム以外の消費者金融を再申し込みする場合は、1社に絞ってから申し込みするのが良いです。
審査が不安なら3秒診断を試すと良い
アコムの審査を受ける前から「審査通過できるか不安」「借り入れできるか早く知りたい」と思っている人は、アコム公式サイトにある「3秒診断」を申込前に試すのがおすすめです。
3秒診断はその名の通り、3秒で診断結果が分かり、年齢・年収・他社借入状況(金額)の3つを入力するだけなので、非常に簡単に診断できます。
さらに、信用情報機関へ申込情報が登録されない診断なので、アコム以外の申込も検討している場合に「申し込みブラック」とはならず、心配せずに利用できます。
しかし、信用情報の調査を全く行わない診断であり、年齢と総量規制に抵触しないかだけで判断するため、3秒診断で融資可能と結果が出ても、本審査では落とされる可能性も多いにあります。
アコムの3秒診断は、審査への不安を軽減できる効果があり、アコムで借り入れできる1つの目安にすると良いです。