プロミスとSMBCモビットの違いを比較

プロミスとSMBCモビットは大手消費者金融で、皆さんも一度はCMで見たことがあるカードローンのはず。

しかも、プロミスとSMBCモビットは同じ「SMBCグループ」であり、同グループ内には日本3大メガバンクの1つ「三井住友銀行」があります。

グループ会社が同じでよく比較されるプロミスとSMBCモビットですが、「違いが分かりにくい」と悩んでいませんか?

そこで、プロミスとSMBCモビットの特徴の違いを解説して、さらに細かな項目でも比較しながら利用しやすい消費者金融を選んでください。

プロミスとSMBCモビットの特徴を比較

まずは、プロミスとSMBCモビットの違いを把握するため、それぞれの特徴を表にまとめました。

特徴の比較表
比較項目プロミスSMBCモビット
実質年率(金利)年4.5%~17.8年3.0%~18.0%
限度額1~500万円1~800万円
審査時間最短3分最短30分
即日融資可能可能
無利息サービスありなし
WEB完結可能可能
自動契約機ありあり
女性専用窓口ありなし
顧客数(会員数)141万約57万人

※申込時間や審査により希望に添えない場合がある

プロミスとSMBCモビットで違いがある点は赤字で分かりやすくしていますが、目に見えて大きな違いは次の3つです。

  • 限度額
  • 無利息サービスの有無
  • 女性専用窓口の有無

プロミスとSMBCモビットの限度額は300万円も違いますが、これから申込する人は最大限度額は気にする必要はありません。

なぜなら、プロミスとSMBCモビットは年収3分の1を超える貸付を禁止する「総量規制」の対象です。

もし、最大限度額を借りるためにはプロミスでは年収1,500万円以上、SMBCモビットは年収2,400万円以上必要となり、最大限度額を借り入れできる人は皆無です。

あと、プロミスには「レディースキャッシング」「レディースコール」の女性専用窓口がありますが、SMBCモビットにはありません。

男性はどちらを選択しても大丈夫ですが、女性でカードローンに抵抗がある人はプロミスが良いかもしれません。

最後の違いは、プロミスには無利息サービスがあるのが決め手かもしれません。

一定期間無利息にしたいならプロミスを選んだ方が良いでしょう。

金利面で比較するとプロミスが優位

カードローンで支払う利息を抑えるため金利で選ぶ人が多いですが、プロミスとSMBCモビットの金利面などを比較するとプロミスが優位です。

理由は「上限金利」「無利息サービス」を比較すれば分かるので、項目に分けて解説します。

上限金利はプロミスが年0.2%低い

それぞれの上限金利は、プロミスが年17.8%でSMBCモビットが年18.0%なので、僅かですがプロミスの上限金利が年0.2%低くて有利です。

上限金利は、初回契約時100万円以上の契約をしない限り主に適用される金利で、そもそも50万円を超える契約が難しい消費者金融では確認しておくべきです。

では、プロミスとSMBCモビットの年0.2%の金利差で、どれだけプロミスの方が利息が減らせるのか、50万円借入したケースを下記の表にまとめました。

利息比較表
期間プロミスの利息SMBCモビットの利息利息の差
30日間7,315円7,397円82円
完済まで(58ヶ月)246,160円251,057円4,897円

僅かな金利しか違いがないので利息の差も少額で、約5年間返済し続けてSMBCモビットよりプロミスの方が利息5,000円弱を減らせます。

下限金利はSMBCモビットが低い

次に、それぞれの下限金利は、プロミスが年4.5%でSMBCモビットが年3.0%なので、上限金利の差よりも広く、SMBCモビットの下限金利の方が年1.5%低いです。

解決

年1.5%も金利が低いと嬉しい

となりますが、下限金利はあまり参考にしても意味がありません。

下限金利が契約できるのは、「利用期間がかなり長く常に利用し続けている」「最大限度額に近い契約をした」という優良顧客だけに限られます。

年3.0%の下限金利に魅力を感じたなら、SMBCモビットを選んでも良いと思います。

無利息サービスがあるのはプロミス

プロミスとSMBCモビットの金利の違いを比較して魅力的なのが、プロミスには無利息サービスがあることです。

一方、SMBCモビットには無利息サービスが一切ありません

プロミスの無利息サービスの期間は「30日間」で、初回借入翌日からサービスが適用されます。

さらに、無利息サービスの対象が初回だけの借入ではく、期間中の追加借入すべてが対象なので、30日間で繰り返し利用しても利息は発生しません。

しかし、無利息サービス期間を過ぎた31日目以降は、SMBCモビットと同じ通常どおり借入残高に対して利息は発生します。

それでも、プロミスとSMBCモビットで初回借入してから30日間の利息は、圧倒的にプロミスの方が有利なのは確かです。

プロミスの30日間無利息サービスを利用するには、「メールアドレスの登録」「Web明細の利用」の2つの条件があるので注意してください。

即日融資しやすさを比較してもプロミスとSMBCモビットは同程度

プロミスとSMBCモビットのどちらも審査が早くて即日融資に対応しています。

消費者金融であれば、ほとんどが即日融資が可能なので、プロミスとSMBCモビットを比較してどちらを選んでも大丈夫です。

しかし、即日融資に対してプロミスとSMBCモビットの対応に違いがあるので、それぞれ解説します。

簡易審査はSMBCモビットが早い

SMBCモビットには、本審査の前に少ない入力項目で審査結果が表示される「事前審査」があります。

逆にプロミスは最短3分で本審査の結果が分かる早さがウリです。
※申込時間や審査により希望に添えない場合がある

簡易審査で少しでも早く知りたい人はSMBCモビットがおすすめで、最終的な審査結果を早く知りたいならプロミスの方が良いでしょう。

自動契約機はプロミスの方が多い

その場でローンカードの受取できる無人の自動契約機の数は、プロミスが895台(848店舗・2020年10月時点)でSMBCモビットが約400台(三井住友銀行内ローン契約機・2019年3月時点)あり、プロミスの方が契約機の台数が多いです。

しかも、三井住友銀行のローン契約機は、SMBCモビットだけでなくプロミスカードも発行できるので、プロミスの方がカード受取しやすいです。

なぜ、自動契約機の台数が多いと即日融資しやすいのかと言うと、提携ATMで借入するにはローンカードが必要になるからです。

振込キャッシングで即日融資するならローンカードは必要ないですが、どうしてもATMで借入したいならプロミスの方が有利になります。

解決

プロミスもSMBCモビットもカードなしで借入できる「スマホATM取引」に対応していますよ!

SMBCモビットで即日融資するなら一手間必要

即日融資するには申込当日中に契約する必要がありますが、プロミスでは審査通過後に契約手続きすれば良いですが、SMBCモビットでは申込完了後にコールセンターに連絡する手間が必要です。

SMBCモビットのコールセンターに連絡せずに審査通過してしまうと、下記の流れで入会手続きしてから借入可能になります。

  1. 入会申込書やモビットカードが郵送される
  2. 入会申込書に必要事項記入後に返送する
  3. SMBCモビットが受取後に入会手続き完了
  4. 借入開始

SMBCモビットの書類の郵送には時間がかかるので、即日融資には間に合いません。

しかし、SMBCモビットのコールセンターに連絡すると「優先的に審査」してくれるので、申込者が混雑している時には大変ありがたいサービスです。

プロミスには、優先的に審査を急いでくれるサービスはありません

周囲へのバレにくさを比較するとSMBCモビットが優位

プロミスとSMBCモビットは、周囲を意識して消費者金融を利用する人のために「WEB完結」という契約方法があります。

家族や職場の同僚にバレたくない人はどちらを申し込んでも良いですが、プロミスとSMBCモビットを比較するとSMBCモビットの方が周囲にバレにくい可能性が高いです。

なぜ、プロミスよりSMBCモビットの方がバレにくいのか解説します。

郵送物なし「カードレス契約」はどちらも可能

プロミスの「Web完結」やSMBCモビットの「WEB完結申込」になるよう申し込めば、カード発行なしのカードレス契約となって自宅への郵送物がありません。

カードローンの利用が家族にバレる理由の多くが「自宅への郵送物」なので、家族に内緒で利用したい人はプロミスとSMBCモビットのどちらを選択しても良いです。

あと、財布にローンカードを入れて常に持つ必要もありませんので、友人や職場の同僚にバレにくいのも安心できます。

しかし、自宅への郵送物はローンカードだけでなく、プロミスもSMBCモビットも借入後の返済が遅れると、返済を催促するハガキや封筒が自宅へ届くのでバレる可能性が高いです。

家族にバレないためにも、プロミスとSMBCモビットを契約した後は、絶対に返済が遅れないように利用しましょう。

利便性を比較するとプロミスが優位

プロミスとSMBCモビットを契約した後の使いやすさを比較すると、プロミスの方が利便性が高くサービスが充実しています。

SMBCモビットが使いにくいわけではありませんので、プロミスの利便性が優位である理由を解説します。

プロミスは借入方法・返済方法ともに種類が多い

プロミスはSMBCモビットと比較すると、借入方法と返済方法の種類が多くて、自分に合う利用方法が見つけやすいです。

それぞれの借入方法と返済方法は下記のとおりです。

借入方法と返済方法の種類
消費者金融借入方法返済方法
プロミス
  • 振込キャッシング
  • 提携ATM
  • プロミスATM
  • スマホATM取引(セブン銀行・ローソン銀行)
  • 口座振替
  • インターネット返済
  • 提携ATM
  • プロミスATM
  • スマホATM取引(セブン銀行・ローソン銀行)
  • Famiポート
  • 銀行振込
SMBCモビット
  • 振込キャッシング
  • 提携ATM(コンビニ・銀行など)
  • スマホATM取引(セブン銀行)
  • 口座振替
  • インターネット返済
  • 提携ATM
  • スマホATM取引(セブン銀行)
  • Famiポート
  • 銀行振込

プロミスには自社ATMがありますが、SMBCモビットには無いので必然的に借入方法と返済方法が少なくなります。

さらに、プロミスとSMBCモビットの借入方法や返済方法の種類の中で、利用可能な金融機関の数にも違いがあり、特に口座振替できる金融機関の数は断然プロミスの方が多いです。

SMBCモビットが口座振替できる銀行は、次のとおりです。

  • 三井住友銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  • ゆうちょ銀行 等

※詳しくはSMBCモビットHPでご確認ください。

プロミスの口座振替できる金融機関は、上記の4つに加えて、都市銀行や地方銀行、信用金庫など数多くが対応しています。

逆に、SMBCモビットが利用できる提携ATMの数は、プロミスの提携ATMの数より多いです。

手数料無料の口座振替の数が多いプロミスが利便性が高いですが、利用方法に応じて選択されると良いでしょう。

毎月の最低返済額はプロミスが少ない

プロミスとSMBCモビットの毎月の最低返済額を比較すると、8万円以下の借入残高の場合、プロミスの返済額は1,000円~3,000円でSMBCモビットの返済額は4,000円なので、プロミスの方が少ないです。

それぞれの返済方式は、プロミスが「残高スライド元利定額返済方式」、SMBCモビットが借入後残高スライド元利定額返済方式」とほぼ一緒ですが、最低返済額の決め方が違います。

まずは、プロミスの返済額は、下記の算出方法を利用します。

プロミスの算出方法
借入後残高返済金額の算出方法返済回数
30万円以下借入後残高×3.61%(1,000円未満切り上げ)36回まで
30万円超~100万円以下借入後残高×2.53%(1,000円未満切り上げ)60回まで
100万円超借入後残高×1.99%(1,000円未満切り上げ)80回まで

借入後残高に一定率をかけることで返済金額が算出され、さらに1,000円未満を切り上げるので、プロミスの返済額は1,000円刻みで細かく決められます。

一方のSMBCモビットの返済額はプロミスほど細かく分かれていませんが、下記の表のとおり、10万円ごとに返済金額があらかじめ決められています。

SMBCモビットの返済金額早見表
借入後残高返済金額
10万円以下4,000円
10万円超20万円以下8,000円
20万円超30万円以下11,000円
30万円超40万円以下11,000円
40万円超50万円以下13,000円
50万円超60万円以下16,000円
60万円超70万円以下18,000円
70万円超80万円以下21,000円
80万円超90万円以下24,000円
90万円超100万円以下26,000円

プロミスとSMBCモビットの返済額の算出方法は違いますが、10万円や20万円などちょうどの借入後残高であれば返済額は一緒です。

しかし、借入後残高15万円であれば、SMBCモビットは10万円超20万円以下の返済額8,000円ですが、プロミスでは借入後残高15万円×3.61%から返済額は6,000円となり、プロミスが返済額が少なくなります。

両社ともにポイントサービスが充実している

プロミスとSMBCモビットの両社は独自のポイントサービスがあり、カードローン契約者がお得に利用できるように考えられています。

プロミスでは、契約者が対象サービスを利用することで「プロミスポイント」が貯まり、そのプロミスポイントを使えば「ATM手数料無料」やポイント数に応じた7日間・15日間・30日間の「無利息サービス」が適用されます。

SMBCモビットでは、Tポイントが貯まる「Tポイント機能付きモビットカード」やTポイントとクレジットカードとモビットカードの3つの機能を合わせた「Tカード プラス(SMBCモビット next)」※があります。
※カードローン審査通過後にクレジットカードの審査が行われます。

Tカード プラス(SMBCモビット next)は、買い物以外にも返済額の利息分に応じたTポイントも貯まるので、Tポイントをメインに利用する人には非常にお得です。

プロミスのメリットとデメリット

プロミスのメリットとデメリットは次のとおりです。

  • 金利が低い
  • 無利息サービスがある
  • 即日融資が可能
  • 返済金額が少なめ
  • 勤務先の電話連絡は絶対

プロミスはメリットが多く、デメリットがかなり少ない消費者金融です。

SMBCモビットのメリットとデメリット

SMBCモビットのメリットとデメリットは次のとおりです。

  • 即日融資が可能
  • 勤務先の電話連絡を避けやすい
  • 無利息サービスがない

SMBCモビットはバランスの取れていますが、大手消費者金融の中でも無利息サービスがない消費者金融カードローンなのが残念です。

どっちの消費者金融を選べば良いのか?

記事を読んで、プロミスとSMBCモビットを比較してもどちらを選べば良いか悩んでいるかもしれませんが、即日融資だけ重視したいならプロミスでもSMBCモビットでも向いています

あとは、金利や無利息を重視する人はプロミスが向いています。周囲にバレたくない人はSMBCモビットが向いています。

ここで注意したいのが、迷ったからプロミスとSMBCモビットの両方のカードローンを同時に申し込むのは止めてください

カードローンの審査では信用情報の調査を行うので、過去6ヶ月間の申込履歴を確認します。

審査にはタイムラグがあるので、1社目の審査では分からなくても、2社目の審査では同日に申し込まれた内容が分かってしまいます。

連続申込は、審査担当者にはあまり良い印象を与えないので、2社目の審査に通過できる可能性が低くなります。

もし、1社目の審査に通過できれば良いですが、1社目の審査に落ちてしまうと両社とも審査通過できない可能性があります。

プロミスかSMBCモビットのどちらか1社に決めてから申し込むようにしましょう。