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消費者金融って保証人不要で借りられるって聞いたけど本当?

銀行で住宅ローンや高額な借入をする時には、人的担保と言われる「保証人」や、物的担保と言われる「不動産」などを担保を必要とします。

住宅ローンを利用される方は多いので、家族や親族の方に保証人になってもらった経験がある方もいると思います。

では、カードローンを申込するときに保証人や担保を用意しないと、審査に通らず契約出来ないのでしょうか?詳しく分かりやすく、保証人や担保の必要性を解説していきます。

消費者金融は保証人不要で借りられる

消費者金融は「個人向け無担保融資」というローン商品で、担保も保証人もなしで借りられるカードローンです。

だから、申込者以外に保証を頼む必要はないので、借りやすくなっています。

なぜ保証人不要で消費者金融は貸してくれるの?

なぜ、保証人不要で消費者金融はお金を貸しているのかと言うと、迅速に借りやすいメリットを最大限に引き出すために、保証人を不要にしています。

住宅ローンなど高額になる目的ローンは「保証人・担保」が必要になるのが一般的で、大口融資が可能になります。これは、有担保ローンと言います。

しかし、有担保ローンは保証人を頼んだり、担保の書類を用意するなど時間がかなり必要になり、面倒な手続きが必要になります。

消費者金融は、本人確認書類1つだけで契約が可能なほど手続きが簡単で、審査も最短30分ほどで完了します。

保証人不要にするのは、消費者金融にとってリスクは高くなってしまいますが、そのリスクを上手く回避出来る理由があるので、契約者は保証人なしでも消費者金融から借りることが出来ます。

そもそも保証人や連帯保証人とは?

お金を借りる時に「保証人が必要」の知識は、ある程度知っている方も多いと思いますが、実際に保証人になってしまうと、「何をする必要があるのか」「連帯保証人とはまた違うものなのか」と、詳しくは分からない方が多いです。

保証人がすることは、お金を借りた債務者が返済できなくなった時に、債務者に代わり返済する必要があります。

とても怖いですが、債務者の代わりに返済する必要が出る条件が、保証人と連帯保証人では変わってきます。

保証人の場合は、債務者が返済能力がなくなった時に、はじめて返済する義務を負うことになります。

連帯保証人の場合は、債務者と同じ義務を初めから持っています。保証人とどこが違うのかと疑問かもしれませんが、債務者が返済能力がなくなる前でも返済の義務が発生してしまうのです。

例えば、なかなか債務者が返済しなくなったので、債権者が連帯保証人に返済が要求さ、連帯保証人は返済要求を拒否出来ないという大変なものになります。

一方の保証人は「催告の抗弁権」があります。

簡単に例えると「私(保証人)に請求するより、まずはしっかり債務者に借金の返済を要求して!!」というものです。

同じ保証人でもかなりの違いがあるので、簡単に連帯保証人にならないようにしましょう。

消費者金融が保証人不要で借りれる3つの理由

消費者金融を申し込みやすいように、保証人を不要で借りやすくなっていますが、色々な項目で説明したように消費者金融はリスクが高くなってしまいます。

リスクを最小限に抑えることで、保証人不要でも貸せるようにリスク回避をしています。

保証人不要でも借りれる理由
  • 小口融資がメイン
  • 金利が高い
  • 過去の貸付データや信用情報の確認が厳しい

上の3つの理由があるので、消費者金融は利用者が借りやすいように、保証人なしでも契約できます。

消費者金融は小口融資がメイン

消費者金融の最大限度額は500万円〜800万円と非常に大きな額になっていますが、初回契約時の限度額は、「50万円まで」の小口融資になるのがほとんどです。

保証人を不要にしているので、大きな貸付をして貸倒れされてしまうと、消費者金融でも相当な損害になってしまいます。

50万円を超える限度額を契約できる方でも、まずは少ない限度額で契約してから、利用実績を重ねることで、限度額を増額していくという流れがメインになります。

特に、自営業者やアルバイトなど属性が弱い方は、リスクを少し高くなってしまうので、10万円ほどの限度額になることも多いです。

金利が高い消費者金融

消費者金融の金利は、限度額100万円までであれば年18.0%ほどで、他の有担保ローンと比べると非常に高い金利になっています。

住宅ローンは、数千万円と貸付する時の金利は「1%〜2%台」と、とても低い金利で契約できるのは、担保と保証人を付けるからです。

契約者が返済できない貸倒れの状況になっても、貸付を行った金融機関は、担保されていた資産を売却して、回収するはずだったお金に充てられるので、金融機関のリスク軽減が出来るようになっています。

更に、有担保ローンなどの住宅ローンは、高額な貸付となるので、金利が低くても大きな利息を得ることが、出来るようになっています。

消費者金融は金利を低くしてしまうと、もし債務者が返済できない状況になってしまうと、貸したお金おを回収出来ないリスクが大きくなってしまいます。

ですので、カードローンの金利は他のローン商品より金利を高くして、貸し付けているお金を回収出来るようになっています。

例えば、100万円の借入で年18.0%の1ヶ月の利息は「15,000円」になります。

年1%で1ヶ月で同じくらいの利息になる貸付は2,000万円になるので、それだけ消費者金融の金利を高くして、リスクに備えていることになります。

消費者金融のデメリットのように感じてしまいますが、カードローンは有担保ローンや他の無担保ローンと違って、一度契約すると、限度額の範囲内で自由に繰り返し使えるメリットがあります。

同じ無担保ローンでも、目的ローンやフリーローンは、貸付される金額を借り入れてからは、あとは返済するだけになっているので、もし再度お金が必要になれば、もう一度申し込みをしなければいけません。

目的ローンやフリーローンがカードローンに比べると、金利が低いのには「繰り返し使えない」「使用目的が決まっている」などがあります。

カードローンが無担保で保証人も無いのは、利便性などのメリットでもありますが、金利面でのデメリットでもあります。

過去の貸付データや個人信用情報を確認する

消費者金融から審査を受ける時は、JICCなどの信用情報機関で過去の信用情報を照会されるようになっています。

信用情報では半年間の申込状況や、5年間の利用実績などが分かるようになっているので、万が一、異動情報などの返済が滞りそうな要因があれば、審査を通さないようにしています。

保証人がないために、申込者だけの信用情報が重要になるので、意外にも審査のハードルは高くなります。

あと、消費者金融自体が小口融資を昔から行っているので、膨大な貸付データがあり、即座に審査の可否を正確に判断出来るようになっています。

すべてリスク回避の精度が高い証拠です。

銀行カードローンも保証人は不要〜保証会社が保証する

消費者金融と比較されやすいのは銀行カードローンですが、銀行カードローンも保証人や担保を不要にしています。

しかし、銀行カードローンは消費者金融よりも大口融資をメインにしており、個人向け融資の貸付データはそれほど得意としていないので、リスク回避に不安な部分があります。

ですので、銀行カードローンは保証人を不要として。代わりに保証会社に委託することで、万が一の貸倒れが起こった場合に保証してもらえるように、リスク回避をしています。

各銀行カードローンの貸付条件には「保証会社○○の保証をご利用いただきます。」と書かれていることに気づくはずです。

申込者が保証会社を用意する必要はありませんが、銀行の指定している保証会社を利用する必要はあります。

銀行指定の保証会社は、個人向けの貸付データを持っている消費者金融や信販会社になっています。

三井住友銀行は「SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)」、三菱UFJ銀行は「アコム」、みずほ銀行は「オリエントコーポレーション(オリコ)」などになります。

保証会社の一覧や保証会社がなぜ消費者金融などになった経緯を解説していますので、合わせてご覧ください。

保証会社のおかげで銀行カードローンは金利が低い

消費者金融と銀行カードローンの金利
名前金利
プロミス年4.5%〜17.8%
アコム年3.0〜18.0%
アイフル年3.0%〜18.0%
SMBCモビット年3.0%〜18.0%
レイク年4.5%〜18.0%
みずほ銀行年2.0%〜14.0%
三菱UFJ銀行「バンクイック」年1.8%〜14.6%
三井住友銀行年4.0%〜14.5%
住信SBIネット銀行カードローン年1.59%〜14.79%
楽天銀行年1.9%〜14.5%

上限金利だけ見ても、銀行カードローンの方が約4%前後低いことが分かります。

銀行は、保証人と同じような役割がある保証会社によって、資金回収が出来るため、銀行カードローンは低い金利で貸付をしても大丈夫というカラクリになっています。

ですので、銀行カードローンは無担保で保証人もなしと書いていますが、貸し付けたお金を保証してくれる保証会社があることになります。

返済が滞れば保証会社から請求される

銀行カードローンで借り入れされている債務者が、予期せぬことで返済できないようになると、初めは銀行側から返済するように注意されます。

しかし、それでも債務者が返済してくれない状態の場合、銀行の保証会社が債務者に代わって「代位弁済」として、銀行側に貸付金を支払ってくれるようになっています。

ここで気をつけたいのが、債務者に代わって保証会社が銀行側に弁済してくれたことになっていますが、保証会社から債務者に返済の要求がきますので、債務者の借金が無くなったわけではありません。

債務者からしてみれば、銀行から保証会社へ返済先が移動したと考えると簡単です。

代位弁済が行われたということは、4ヶ月から半年程度は返済が遅れていたはずですので、返済金額に併せて遅延損害金など、返済額は増えています。

保証人不要だけど家族に返済要求はある?

困る

保証人なしの消費者金融だけど、もし返済できなくなったら家族に返済要求の連絡はあったら困る

子どもが借金をしてしまって返せなくなった時、親が返済する必要があると考えることも多く、その逆もあります。

しかし、保証人で無い限り家族でも返済する必要はありませんので、消費者金融から返済を要求されることはありません。

保証人なしに出来る理由のまとめ

消費者金融と銀行のカードローンで保証人が必要ないのは、担保の必要な高額融資とは違う貸付対象になっているので、借りやすく利用しやすい特徴があります。

保証人なしによって、金利が高いや限度額が少額になってしまうデメリットはありますが、誰にもバレずに申し込みやすいメリットもあります。

私も3枚のカードローンを持っていますが、1枚だけでも持っていると大変便利ですので、繰り返して使えるカードローンをオススメします。